ニュース

慢性透析システム支援に関するニプロ株式会社との共同研究契約締結のお知らせ

2021年6月25日

株式会社レナサイエンス

株式会社レナサイエンス(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、ニプロ株式会社(本社:大阪市北区、以下「ニプロ」)と、共同研究契約を締結しましたので、お知らせいたします。

血液透析は慢性腎不全患者の生命維持に必要な代替治療です。患者数は33万人を超え、医療費は1兆円を超えます。通常、透析病院では数十名の患者を対象に、1名の医師、数名の看護師や臨床工学技士を中心に管理が行われていますが、人的資源は充分ではなく、透析中に発生する急激な低血圧などの合併症の発生は、少ない人的資源を消費し、更には患者の生命予後にも悪影響を及ぼすために、重要な医療課題となっています。現在の技術では、一定の割合で発生する低血圧などイベントを事前に予測することはできません。

当社は、日本電気株式会社(N E C)及び東北大学大学院医学系研究科、東京大学大学院医学系研究科、聖路加国際病院などと共同で、深層学習などの技術革新により急速に発展している人工知能(Artificial Intelligent: AI)を応用することで、血液透析における課題解決手段のひとつとして、熟練の医師のようにIDHイベントを予測する透析支援システムの研究開発を実施中です。透析患者医療データは、聖路加国際病院、国内最大規模の透析医療グループなど21医療機関から提供され、国内血液透析患者の約1%(4,000症例、300,000透析)に至ります。大量のビッグデータを活用することで、予測精度も格段に上昇しました(AUC0.85)。

以上

(ご参考)
当社のAIソリューション開発の詳細はこちらをご覧ください。

(本件についてのお問い合わせ先)
レナサイエンス 管理部 03-6262-0873