開発状況

慢性骨髄性白血病(CML)治療薬



慢性骨髄性白血病(CML)は、造血幹細胞の染色体に異常が起こり、がん化した白血病細胞が無制限に増殖することで発症します。

CMLに対する治療薬はチロシンキナーゼ阻害薬TKI(イマチニブなど)が主流ですが、TKIは、骨髄ニッチと呼ばれるところに潜むがん幹細胞には作用しないことから、CMLの根治には至らず、TKIを休薬するとCMLは再発します。

PAI-1阻害薬はがん幹細胞に作用して、TKIの作用を増強させることで、CMLの根治をもたらすことが明らかとなりました。実際に、CMLモデルマウスに本PAI-1阻害薬とTKIとを併用すると、TKI単独投与に比べて骨髄に残るがん幹細胞数が著明に減少し、生存率が大きく向上しました。

CML治療薬





CML治療薬



後期第Ⅱ相試験

慢性期CML患者を対象にTKIとPAI-1阻害薬を併用し、投与開始後48週の深い分子寛解状態(DMR)に至る累積達成率をヒストリカルコントロール8%(TKIだけの効果)と比較したところ、33例中DMRを達成した症例は11例で33.3%でした(有効性を検証)。安全性は、治験薬との因果関係で重篤な有害事象はありませんでした。