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ARO協議会第13回学術集会における「医療イノベーション創出におけるアカデミアの役割」の講演について

2026年9月25日(金)、広島市文化交流会館で開催された「ARO1)協議会第13回学術集会」のシンポジウム4「First-in-Human試験2)が支援できるAROとは」において、当社代表取締役社長であり東北大学大学院医学系研究科教授の宮田敏男が、「医療イノベーション創出におけるアカデミアの役割」と題して講演を行いましたのでお知らせいたします。

本シンポジウムは、アカデミアで創出された研究シーズを革新的な医薬品・医療機器として社会実装する上で重要なFirst-in-Human(FIH)試験をテーマとし、FIH試験の経験を有する研究者やARO関係者が、これまでの課題や必要な支援体制、今後のAROの役割について議論するものです。

約30年前に腎臓病の医薬品開発から開始した当社の医薬品開発は、基礎研究、橋渡し研究、医師主導治験を経て、現在ではがん領域における複数の第III相医師主導治験へと発展しています。これまでに未承認医薬品等を対象とする31件の医師主導治験を実施しており、本講演では、こうした長期にわたる研究開発の経験をもとに、アカデミア発創薬の特徴とその実用化に向けた課題について紹介しました。

特に、企業内で実施する医薬品開発とは異なり、大学や研究機関が有する多様な研究リソースを活用したオープンな共同研究によって、当初想定していなかった新たな薬理作用や疾患領域への展開が見いだされること、さらに、それらの研究成果を基礎研究から臨床研究・治験へと迅速につなげることができる点など、アカデミア発医薬品開発の強みについて説明しました。

一方、アカデミアで見いだされた有望な研究成果を実際の医薬品として患者さんに届けるためには、FIH試験だけでなく、その後の第III相試験、さらには国際共同治験までを見据えた一貫した臨床開発体制が必要となるなどの課題もあります。当社は今後も、アカデミア研究者が長年培ってきた創薬・臨床開発の経験とネットワークを活用し、国内外の大学、研究機関、医療機関および企業との連携を一層強化することで、基礎研究から臨床開発、さらには社会実装までを一貫して推進し、新たな治療選択肢の創出と企業価値の向上を目指してまいります。

1)ARO(Academic Research Organization):大学や医療機関等において、医師主導治験や臨床研究を専門的に支援する組織です。研究計画の立案、薬事対応、プロジェクトマネジメント、データ管理、統計解析、モニタリング等、臨床開発に必要な幅広い機能を担います。

2)First-in-Human(FIH)試験:新たに開発された医薬品や医療技術を初めてヒトに投与・使用する臨床試験です。主として安全性、忍容性、薬物動態等を確認し、その後の臨床開発につなげる重要な段階です。