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第44回日本美容皮膚科学会総会・学術大会における特別講演のお知らせ

2026年8月1日(土)、ウェスティンホテル仙台にて開催されました「第44回日本美容皮膚科学会総会・学術大会」において、当社代表取締役会長兼社長の宮田敏男教授(東北大学大学院医学系研究科教授)が特別講演を行いましたので、お知らせいたします。

従来の医薬品開発は、単一疾患・単一標的・明確な臨床評価指標(エンドポイント)を前提とします。一方、「老化」は加齢に伴う生理的変化の連続的な延長であり、個体差も大きいため、現在の医療保険制度上は「疾患」とみなされておらず、明確な診断基準・評価指標に基づく医薬品開発は困難です。そのため事業化には薬事規制、臨床試験デザイン、保険償還制度、ビジネスモデルなど、さまざまな課題があります。しかし近年、食事療法・運動療法・睡眠療法・サプリメントなど従来の老化対策とは異なる新たなアプローチとして、幹細胞治療、エピジェネティック・リプログラミング(老化細胞の若返り)、セノリティクス(老化細胞除去)などが登場し、臨床試験も展開されつつあります。

老化の病態は単一ではなく、エピジェネティック情報、代謝、炎症、幹細胞機能、免疫などが相互に影響し、生体全体の恒常性が崩れた状態です。除去されずに蓄積した老化細胞は炎症性サイトカインやケモカイン(SASP)を持続的に放出し、周囲の健全な細胞・組織に慢性炎症を引き起こして、動脈硬化、線維化、神経変性、代謝異常などの老化関連疾患に共通する病態基盤を形成します。したがって、老化への介入では、単一の病態を改善するのではなく、生体機能への多面的な介入により崩れた全体のバランスを改善するという考え方が重要です。当社のPAI-1阻害薬RS5614は、複数経路にまたがり統合的に介入することで、老化環境の改善、老化細胞の除去、生物学的年齢の若返りをもたらし、種々の加齢疾患を予防・治療できる可能性を有するなど、セノリティクス医薬品に適したプロファイルとモダリティを備えています。

本講演では、超高齢化社会のヘルスケア基盤に極めて重要となる長寿医療(Geromedicine/Gerotherapeutics)の現状と取り組むべき課題、さらにセノリティクス医薬品としてのPAI-1阻害薬RS5614の可能性などを概説しました。