開発状況

        

悪性黒色腫の治療薬
(免疫チェックポイントへの作用)



これまでのがんの治療は、薬物療法、外科療法(手術)、放射線療法の3つが柱でした。これら治療はいずれもがんを直接攻撃(治療)するものです。近年、これに加えて、本来ヒトが有するがんに対する免疫の機能を高める治療法(免疫療法)が見いだされ、免疫チェックポイント阻害薬などが臨床で使用されています。

がん細胞はバリア(PD-L1など)を作って免疫細胞からの攻撃を防いでいます。免疫チェックポイント阻害薬は、がんのバリアを取って、ガンを攻撃できる免疫細胞(T細胞)を活性化する医薬品(抗体医薬)です。


当社は、免疫チェックポイント阻害薬の効果を高める医薬品(低分子)を開発しています。


■免疫チェックポイント阻害薬の作用を高めたい(医療の課題とニーズ)

免疫チェックポイント阻害薬は多くのがん種や進行がんで効果をあげていますが、単剤ではまだ効果が充分ではないという問題点があります。また、抗体医薬であるために、経口投与できないこと、固形がんに効きにくい(がん内部に届きにくい)こと、副作用があること、高額であることなど課題もあります。



■開発中の医薬品(治療のアイデアとコンセプト)

当社で開発しているRS5614は、経口投与が可能な低分子医薬品です。免疫チェックポイント阻害薬と併用投与した結果、悪性黒色腫(メラノーマ)のマウスモデルの腫瘍サイズが著しく縮小することが判明しました。免疫チェックポイント阻害薬と併用することで、より強いがんの縮小効果が期待されます。手術不能な難治性の悪性黒色腫の患者さんを対象として、RS5614の治療効果と治療効果と副作用を確認するための第二相試験(医師主導治験)を準備中です(東北大学、筑波大学、京都大学、鹿児島医療センター、東京都立駒込病院などで実施予定)。