開発状況

        

新型コロナCOVID-19肺炎の重症化治療薬



新型コロナcovid-19感染者の80%は特に症状もなく軽快しますが、20%、特に高齢者や糖尿病などの基礎疾患を持つ患者さんさんは肺の傷害が急速に進行することが多く、その中の一部の方が急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を発症し、人工呼吸器や人工肺(ECMO)を用いた治療が必要となります。しかし、現在、人工呼吸器や人工肺が決定的に不足しており重症化症例を十分治療できないことが大きな問題となっています。covid-19の治療薬の主体は抗ウィルス薬ですが、このような医療環境のもと、抗ウィルス薬だけではなく、ARDSの重症化を抑える薬剤の開発が重要であると考えます。


当社は、新型コロナCOVID-19肺炎の重症化を改善する医薬品(低分子)を開発しています。



■高齢者や糖尿病などの基礎疾患を有するCOVID-19肺炎患者さんの重症化を改善したい(医療の課題とニーズ)

高齢者や糖尿病などの基礎疾患を有するCOVID-19感染患者さんでは、肺の炎症、線維化、肺気腫などが背景にあるために、 COVID-19による肺の傷害が急速に進行する場合があります。また、肺障害には微小血栓が著明に認められるなど、血液凝固能が高まっていることが報告されています。 covid-19の世界的な広がりと社会的な状況を鑑みると、新型コロナCOVID-19肺炎の重症化を改善する医薬品の開発は、喫緊の医学的、社会的な課題と認識しています。特に人工呼吸器が不足している地域では一刻を争う問題と考えます。



■開発中の医薬品(治療のアイデアとコンセプト)

当社で開発しているRS5614は、肺の気道炎症、線維化、肺気腫を有意に抑制し、微小血栓の形成も強く阻害することが分かっています。肺に基礎的障害を持つ高齢者の肺保護あるいは治療薬として有用であることが強く示唆されるので、covid-19肺炎に伴う肺の重症化を抑制する薬剤としても開発する予定です。軽症から中等症の肺炎を伴うCOVID-19感染患者さんを対象として、RS5614の治療効果と副作用を確認するための第二相試験(医師主導治験)を準備中です。